昭和の30年頃の手仕事は、クロサキ工芸では手作業が多く。 早朝職人さんが鑿カンナの刃物を研ぐ作業、道具の手入れ等。 一日の始まる前に行うのが日課、一段落が着く頃に。
母がいれたお茶を飲み、先代との談話。
手仕事の世界が殆ど、今では考えられない。
それでも手仕事で作る仕事の大切さはクロサキ工芸では、伝承する事が大切と。
手間暇を惜しまず制作に取組んでいます。
写真は欅の文机、脚は蟻臍で組み、勾配が付いて組み上がるとこれからが楽しみです。
脚にお客様のご要望で丸い穴を開けて。
丸は世界を現わし、様々に考えが広まるとの、禅宗の講話を戴きました。
これから細部にわたり仕上げて、大子の漆で拭漆に仕上げます。
この様な手仕事は若い者に最高の出会いで、欅の杢目も最高の杢目
長年何処に使うかと、選択してきたものです。 お陰様でこの様な制作が出来る事に感謝いたします。
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