10数年前に刃物鍛冶の湯沢さんから戴いた片刃の斧、 使い道が無いのでそのままにしていましたが最近錆が出始めて気になっていました。
今までの寸6分のカンナ、寸8分と比べても幅が広い。
ただ長さが短いので、今迄のカンナの様に頻繁に使うことが出来ない。
カンナ台に合わさる部分がカンナの作りになっている。
ので、日本のカンナはこの部分が木とカンナの擦り合わせでの抵抗で抜けない仕組み。
片刃の斧で柄を落とし鉋に作り変えて、樫の木の台に挿げる事に。
鉋のみ幅が110㎜あり、4寸には足りないので少々物足りないが。
でも、工房にある鉋の中はダントツに幅が広い。
樫の台に挿げ久し振りに、鑿で樫の木を彫り丸一日がかりで彫り何とか挿げることが出来ました。
何に使うのか
千代鶴貞秀のカンナと比べると、穂の長さがかなり短いので大切に使う事に。
処が樫の木に挿げる時に気が付いた。
此のカンナの地金が柔らかい、玄翁で軽く叩いても地金が捲れてくる、急遽木づちを使う事に。 刃物鍛冶の湯沢さんが白紙1号を使い軟鉄や古い和鉄を使う事に拘る仕事をしていたことを思い出しました。
クロサキ工芸にとって斧よりも、カンナとして活用することがこの刃物を活かす事、 何より木にとって、木を活かす事が最上。
モノづくりに心を込めて、肝に銘じて励むことに、髭親父の独り言。
カンナの仕込みが難しいことも実感です。
Comments